坂本竜馬の名言を残した手紙 没後150年巡回展示が雅叙園で開催中

坂本竜馬ファンのソフトバンク孫正義さんの希望で実現した東京巡回展、目黒の雅叙園で行われている「土佐から来たぜよ!坂本龍馬展」へぶらり。

黒船来航から幕末から明治維新へ。大きな役割を果たした坂本竜馬が書き残した貴重な手紙の数々、暗殺時の詳細が公開されてます。

入口は幕末に来航した黒船をモチーフにした、青森のねぶたと龍馬さんがお出迎え。

百段階段を登りきると、土佐で生まれ28歳で脱藩、その後、海援隊結成、薩長同盟の橋渡し、大政奉還、そして暗殺へ。龍馬の生涯と人となりを体感できるようになってます。因みにこの階段は東京都指定有形文化財だそうです。

つい150年前の字なのに、ほとんど読み切れません。妻・おりょうさん、姉の乙女、家族に宛てた手紙や、三吉慎蔵、桂小五郎宛などが展示されています。

自分の名前はこんな字体なのかーとマジマジ観覧。

龍馬の実家の模型、意外に部屋数も多く広いのかなーという感じ。こんな家で幼少期を過ごしたのかーと思いふけりますね。

それにしても雅叙園のお部屋の豪華さも凄いです。

全体的にひらがなには龍馬の書体の特徴が出てるなーという感じ。

前半はお金が足りない…なんて手紙が多い中、やっと有名なセリフを発見!

「日本を今一度せんたくいたし申候。」

ほとんどは複写だけど、中には本物もあります。

下関と九州の境目あたりでの戦いを手書きでメモしたもの。詳しくないのでわかりませんが、右の小さな島が巌流島と書いてあります。

これは龍馬さんが読んだ和歌だそうです。

「世の中の人は何とも言わば言え。わが成すことは我のみぞ知る。」
なんとも力強い詩です。

この辺は龍馬暗殺前あたりのものです。

これは龍馬の最期を共にした刀と同じ、刀工の作陸奥守吉行(日本刀)。

そしてついに京都の近江屋井口新助邸でおきた近江屋事件へ。

坂本竜馬といえば明治維新に多大な影響を与えた人物であり、男なら誰もが憧れるような人物ですが、今回展示物を見てより身近に感じることが出来ました。

龍馬さんが身内に宛てる手紙の結びは、自分に言い聞かせるようなひとりごとで〆られてる場合が多く愛嬌を感じましたね。特に実家を継ぐ者について、自分は日本の行く末に身を投じる覚悟だから誰かよき人物を探すように。そんな内容の手紙には龍馬の人間味が溢れているなーと印象に残ってますね。

アクセス

・開催日 2017/06/01~06/25(会期中無休)
・入場時間 10:00 – 18:00(最終入館17:30)
・チケット 当日¥1500円/館内¥1000円

目黒駅から送迎バスも出てるそうですが、歩いて10分位で行けます。途中急な坂がありますが下ったらすぐ。龍馬ファンじゃなくとも、幕末史の一部に触れてみてはいかがでしょうか?